「あかね空」公式サイト:@nifty

解説

「明けない夜がないように つらいことや悲しいことも
あかね色の朝が包んでくれる」

夫婦だから許しあい、家族だからこそ助けあう・・・
山本周五郎、藤沢周平を継ぐ人情時代小説の名作がついに映画化!


京から江戸に下った豆腐職人永吉と深川育ちの娘おふみ・・・味覚の違い、しきたりの違いなどで苦労しながら大通りに店を構えるまでの夫婦と子供たち2代に渡る愛情と葛藤の歳月を描いた直木賞受賞作の映画化。原作者山本一力、初の長編時代小説であり、市井の人々のさまざまな人間模様を細やかに描写する著者得意の分野を確立した記念碑的名作といえる。殺伐とした現代だからこそ“家族”という一番小さな単位を見つめ直し、力を合わせて困難に立ち向かっていくことの大切さを爽やかな感動とともに教えてくれる。

03年に『スパイ・ゾルゲ』をもって映画監督業からの引退を宣言した篠田正浩はその直後にこの原作と出会い映画化を決意。「山本さんの並々ならぬ筆力に感銘を受けた。人と人の出会いのやるせなさは現代にも通じるテーマ」と絶賛する。そこで監督には近年の篠田組を支え、00年『ekiden[駅伝]』で監督デビューを果たした俊英、浜本正機が時代劇に新風を吹き込むべく迎えられ、約2年をかけて共同で脚本化。「現代劇を撮る感覚で挑んだ。夫婦とは何かを描きたかった」と大きな目標に向けて全力で挑んでいる。

いま最も旬なふたりが魅せる・・・ 目を見張る実力派キャストが競う!
永代橋から賑わう深川界隈へ 江戸情緒たっぷりに再現!


いま最も旬なふたりが魅せる・・・目を見張る実力派キャストが競う!
永代橋から賑わう深川界隈へ 江戸情緒たっぷりに再現
主演はまさにエポックメイキングな実力派スターの初めての共演となった。2007年のNHK大河ドラマ「風林火山」で主役の山本勘助を演じる内野聖陽と近年『電車男』や『嫌われ松子の一生』など話題作に立て続けに主演している中谷美紀の2人である。内野は京で修行を積んで深川蛤町の長屋で豆腐屋“京や”を営む永吉、中谷はその妻おふみを演じる。希望にあふれる夫婦の姿を若々しい装いで魅せる映画の前半から、風雪に耐え幾多の困難を乗り越えることで固く結ばれていくまでを今一番脂の乗り切った2人が演じきった。
内野は、永吉役と賭場の親分、傳蔵を2役で熱演している。傳蔵という剃髪した異相の怪人に扮した内野は、「一人で2役という面白い経験をさせていただきました。どちらも家族の大切さを心から願う男。最も身近で忘れがちな家族の絆を感じていただければ嬉しい」と話している。一方、20数年という歳月を通して「胸がキュンとするような初恋に始まり、やがて3人の子供をもうけ、果ては夫を看取り、初七日まで大事に演じた」と語る中谷。今までにない役柄を得て、新たなステップアップを目指す主演2人の情熱あふれる自信作となっている。


職人気質丸出しの永吉と働き者のおふみ。若い二人の出会い、切磋琢磨して一途に働く姿

しゃきっと腰のある江戸前木綿豆腐と、柔らかい京風豆腐。初めは売れなかった永吉の豆腐だが明るく気丈なおふみの努力で次第に客もついてくる。職人気質丸出しの永吉と働き者のおふみ。若い二人の出会い、切磋琢磨して一途に働く姿、そしてそれを見守る深川市井の人々。やがて栄太郎、悟郎、おきみという3人の子供にも恵まれ、小さいながらも“京や”には幸せが満ちていた。 天明三年七月、浅間山大噴火。今では大通りに店を構えるまでになった“京や”だが長男栄太郎をめぐって家族の諍いが絶えない。店の発展、それぞれの成長、家族ゆえの愛憎、そして何よりもどこよりも強い絆がはじけてはまた紡がれる。そんな時、永吉が侍の乗る馬に撥ねられて命を落としてしまった。



実力派助演陣が勢ぞろい。

映画はこの後、予断を許さない波乱万丈の展開をみせつつ、感動のクライマックスへと突き進んでいく。それらストーリーの脇を埋めて余りある実力派助演陣が勢ぞろいした。今や押しも推されぬ名女優岩下志麻、歌手であり俳優としても有名なマルチタレント泉谷しげる、インパクトのある悪役からコミカルな役どころまでこなす名バイプレーヤー石橋蓮司、歌舞伎などの舞台やテレビ・映画など時代ものから現代ものと活躍する中村梅雀、幅の広い役どころでは若手の中でもトップといわれる勝村政信などが呼び集められた。これら豪華キャストに子供たちの役として3人の若手が出演、今後が期待できる演技を見せている。



また特筆すべきは、オープニングを飾る富士山も見渡せる大江戸全景、人々が行きかう深川の町や巨大な永代橋などが卓越したVFX映像で現代によみがえり物語にリアルな迫力を生んでいる。映画が始まってから最後まで観客はあたかも自分が今まさに200年以上も前の世界にいるという疑似体験を堪能することができるのだ。

明けない夜はない・・・夜の闇があかね色の朝日で染められていくように、幾多のつらいことや悲しいことを乗り越えていったときに訪れる人生の充実感や願いや夢や・・・そんな想いに満ち溢れた感動作である。
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